[0] 天啓の出会い。Wavelet Design「OPUS1」話。-[Id of Radiance ver.5]





■ 天啓の出会い。Wavelet Design「OPUS1」話。


 まずはじめに、「OPUS1は現時点における俺史上最高に好みのイヤホンである→結論

 「ダイナミック型とBA型双方の特徴をもつダイナミックBAドライバーを搭載した新興企業※のイヤホン!」
 …という段階で最初の印象は「胡散臭いなぁw」というものであった(※新興企業とは言ってもOEMで開発は行なっていたそうだが)。ダイナミック型とBA型といえばイヤホンの二大潮流であり、「どちらのドライバーも搭載」したタイプのハイブリッドはよく見かけるが、「ドライバー自体を融合させた」ものはお目にかかった事がないので当然と言えば当然。「なんちゃって」で終わる可能性の方が高いと判断するのが、まあ妥当な認識なんじゃないかと思われる。
 これでバカ高かったりすると間違いなく「少なくともレビュー待ち」になるんだろうけど、お値段3万前後と、まあミドルレンジの普通のお値段。そして何故か「とても気になった」のである。単に悪癖である”未知の機構への興味”だったのかなんかしら未来予知でも働いたのか、ともかくレビューもろくに無いうちに予約購入。

 到着。視聴。なお視聴環境はとりあえずNW-ZX1。比較対象はこれまでのイヤホン、ヘッドフォン。
 第一印象は「中域がちょっとぼやっとする、低音が少なめ」というものだった。ただコレの主な要因はむしろZX1、というかZX1のイコライザ設定にあり、それまでZX1用にメインに使っていたSRH144の特性に合わせていたため。第一印象を元に中域を少々控えめ、逆にこれまで抑えていたZX1の低音クリアブーストを少々アップ。全体で言えば軽いドンシャリ系のイコライザ設定に変更。
 …した所、化けた。中域のぼやっと感が無くなった瞬間、すんごく「クリア」な音になったのだ。「フラットで音源をストレートでそのまま」という売り文句は、当然こういったイコライザ設定も如実に反映するということなのだろう。
 ここまで雑味を感じないイヤホンは初めてかもしれない。久しぶりに「これまで聞こえなかった音が聞こえるようになった」感覚を味わった。しかしそれが決して過剰ではなく、適度にバラけて自然にサラウンドしてる感じ。丁寧で上品な音とでも言うか。味付け過多な中華料理に対して出汁を大事にする和食みたいな感じ。なんだそりゃ。

 その意味で、低音も同じように流れる。”ドンドン”と大きく広がるような低音ではなく、低音1つ1つがコンパクトに圧縮されて打ち出されている感じ。その分「力強さが低い」と感じる人もいるだろう。おそらく最も好みが別れる点だと思われる。多分Sony系の味付けが好きな人には好まれないタイプなんじゃないだろか。

 また、このフラットかつ自然な分解感は周囲に雑音が多い環境だと潰されてしまうような気がする。私が視聴する環境はだいたい周囲もある程度静かだが、例えば電車の中とか、あるいはガヤってる店先の試聴環境とかでは真価を感じ取れない可能性がある。いくつかサイズ別のイヤーピースは附属しているが、どれもペラい普通のもの。特段遮音性が低いとは思わないが、もしかするとより遮音性の高いピースへ取り替えた方が真価を発揮できるかもしれない。


 まーともかく私個人は驚くほど気に入った。半ばノリで買ったよーなものだからこのマッチ感の満足度は大変高いw
 こーなると、「・・・音源も変えたいかなー」なんて欲まで出てきてしまう。幸いにして?ZX1の後継機ZX2は大変評判が良い。そしてお高いw 何か臨時収入とかあったらひょっとして買い換えちゃうかもしれないとかなんとか。




 

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2015-06-05 [音楽]

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