[0] 機械人形は電気羊の夢を見るか?-[Id of Radiance ver.5]





■ 機械人形は電気羊の夢を見るか?

 今日で夏期休業終わり。リーマンには世知辛い世の中ですわ。

 それはともかく、休みって事で集中プレイしてたペルソナ3をクリア!
 いやまあ実のところラスト付近はハルマゲドン+勝利の雄叫びに加え、メサイアでの受胎量産による装備品充実でかなり楽させてもらいましたけどね(苦笑)。
 いや、それまでは普通にやってましたよ?モナドに挑み始めた時点で依頼は「刈り取る者」のみ(最強の者除く)残しただけで全部消化してたし、タルタルも254階まで到達した後だったし。モナド内の敵が強すぎるんであれやこれややってたらすっかり強くなっちゃったのよね。精神と時の部屋の気分だ。

 さて一通りクリアしたのでやっと全体的な感想を述べることができる。

 まずは基本的総合的な感想として「非常によくできた作品」と言えるかと思う。

 初代「ペルソナ」からはや・・・10年くらい?いやこらまた結構経ってるなあ。「罪」「罰」の後しばらく沈黙してたペルソナシリーズが、装いを新たに3、ってことで発売前は色々言われてたし私も軽い不安はあった(僕的アバチューが中途半端だったため)けど、それらは杞憂だった、と言っていい完成度をしてたと思う。

 特にシステム周りの完成度の高さ、言い換えれば取っつきやすさはちょっと意外なほど。もともと独特の世界観と引き替えに色々やりづらいところも多いのがペルソナに限らずメガテン系の弱点だけど、その辺実にユーザフレンドリーにできてるというか。システムを作る側の立場としてもちょっと見習うべき点があったかと思う。

 ジュブナイル物として学園周りをより深く取り入れる事ができたのも好印象。コミュシステムとの連動は一種の僥倖だったんじゃないですかね。どーしても「ときメモ」思い出して仕方ないけど(苦笑)。


 ところが全てを手放しで褒められるかとゆーと例によってさに非ず。

 まず、やっぱなんと言ってもよろしくないのが「タルタル攻略つまらん」。自動生成型ダンジョンとゆーのは毎回違った側面があるおもしろさ・・・があるはずなのだが、実際違いって多少の形状と宝物の配置ぐらいで正直あんまり意味がない。上に上がっても変化少ないし、1階1階がどこ行っても狭いので登ろうと思えばさっさと登れてしまうので作業感が強い。この辺ジュブナイル物として「1年」とゆー期間を区切った以上、色々と難しいところはあると思う。だけどもーちょっと、踏破してる楽しみがあっても良かったのではないか。254階も登ってるのに高さが全然感じられないってのもアレだし。登ってるなら登ってるで真メガテン3みたいに「高度感」を表現して欲しかった。ここんところが自動生成型の限界であり、「ペルソナ」の世界観・・・というか、メガテンシリーズの「広大な箱庭感」を喪失させてしまったのではなかろか。

 も一つ。シナリオの演出がどーにも。設定とか話の筋そのものは別に悪くないと思う。思うのだが、余計なネタ盛り込みすぎたあげく説明不足なところもあったのでわ。個人的な感想で恐縮であり、ファンの人には怒られるであろうが、私的には「天田、コロマル、荒垣、ストレガの連中」はシナリオ上無駄な存在だったとゆー印象がある。彼らを取り入れない代わりにもっと本筋を細かく追っていた方がいいのではないだろうか。過去話とか綾時の存在絡みとか。入れるなら入れるで、例えばストレガ周りはもっと深く突っ込む必要があっただろう。主義主張がよく分からん。まるで種の連中のようだ(笑)。
 また、どーも全体的に「用意されてます」感が強いのが気になる。自分で謎を解いてるのではなく、「これはこうです」「こうなのでこうしてください」「こうするしかありません」がなし崩し的に与えられる一方って感じがして、今までの「いくつかイベントこなしてるウチに徐々に話の裏面が見えてくる」感が薄い。おかげでどのイベント・設定も底の浅さを感じちゃってねえ。あれだけハデなラスボス持ってきたワリに、「実はラスボスは1クラスメイトでした」の初代ペルソナよりドキドキ感は薄かったし。
 そう、そういう意味で「謎」が少ないのよ今回。初代は話全体に謎が巧妙に隠されていたし、罪&罰はフィレモン&ニャルで謎の側面を演出してたけど、今回はソレらがないのでドキドキできなかった。そういや今回クトゥルー系のペルソナって無かったね。無関係なようで関係してるかもしれない。


 その他細かい点をちらほら。

・今回主人公のみペルソナ自由付け替え型だったが、コレは成功だと思ってる。主人公の特異性が際だったし、そもそも複数人が同じペルソナつけられるって以前から違和感あったのよね。システムの簡略化や、他のキャラの個性にもつながるんで良かったと思う。

・音楽は良かった。が、OPテーマがロングバージョンでも短い。できれば4分くらいのフルコーラス版が欲しい。

・ペルソナイラストの大半が結局悪魔絵師なのは最初違和感感じた。どーせなら全部新規に書き下ろしても良かったのでは、と思うがやっぱ過去資産の運用って話もあるしねえ。3Dデータとか。

・ナゼにコロマルには後期ペルソナがないのだろう。てっきり「ガルム」か「フェンリル」に化けると思ってたのに。

・もっと隠し要素が欲しかったなあ。特に合体事故。

・召喚器のアイディアは面白かったけど、ポーズ以外に意味が薄かったのが残念。「原理上はいらないらしいが」云々言ってるんだからその辺もシナリオに盛り込んでみれば良かったのに。

・ラスボス前後の展開は実に私好みで燃え。FF4とかWA2とか思い出した。特に後者。


 上記云々をひっくるめて、今現状の心境としては「P4に期待」ってのが正直なところ。P3はP3で楽しめたけど、コレをベースに過去のペルソナらしさを取り入れた作品を作って欲しい。したらかなりの名作になると思うんだけどな。あるいはこのシステムでP1をリメイクするとか。あ、したら買う(笑)。


 さて。

 途中の展開やらEDでの述懐やら、この話の裏の主人公はアイギスだったと言って過言ではないかと思います。OPムービーで見かける「cogito ergo sum」と「memento mori」という2つの言葉。コレを双方とも体現してる存在がアイギスだったし(主人公はむしろ超越したところにいたね。ラスボス戦後もそう言われてたし)。
 そこで私ふと思った。今回の主人公は実はアイギスみたいな機械人形、アンドロイド系が良かったのではないかと。そうすれば「ペルソナ使い分け」にも説得力が出せたし、過去についても「『デス』を体内に封印した後行方不明になっていた13番目の機体。生き残った開発者が隠して人間として教育していた」とか出来るし。もちろん最初はソレを伏せといて、話の中で「なんかこいつちょっとヘンだぞ」ってのをちょびちょび出しておいて、どこかのタイミング(9〜10月くらい)で「実は機械でした」暴露。機械の主人公が「考える」事及び生と死を学んで成長し、いっそのことラスト付近のユニバース覚醒で人間化もOK(笑)。方向性的には「ワイルドアームズ1」とか「ハローワールド」とかの雰囲気で。ピノキオのテイストも含めつつ。おおなんか燃え(笑)。
 ただこのアイディアには1つ欠点があってねえ。こーゆー成長話は主人公のセリフがあって初めて成り立つお芝居だけど、ペルソナの主人公って揃って寡黙だからねえ(笑)。むしろ別の話でやった方がいいのかもしれない。

2006-08-16 [日記]